★途中棄権を覚悟で七泊八日コースに参加★  静岡県伊東市にあるアイジャパン活ノ豆健康センターの断食療法は、 三日間の断食を含む七泊八日のコースが中心になっている。  そのため長期の休暇をとりにくい人の利用は少ないが、それでも リフレッシュ休暇などを使って参加するサラリーマンは増えているという。  横浜市に住む電気機器メーカーの営業マンの前川裕之さん(41)もその一人。 「断食は究極のリフレッシュでした」という前川さんの体験を紹介しながら、 まず断食療法の実際を紹介しょう。  前川さんは、平日のうち自宅で夕食を食べるのは週に一回程度。 あとは外食ばかりで、接待などでお酒も毎日飲む。おかげで体重は 「入社してから毎年一キロずつ増えた」という生活を続けてきた。  それでもとくに体調を崩したことはなかったが、会社の定期健診で 「肝臓の数値が悪い。このままだと確実に生活習慣病です」と宣告された。 そこで、勤続十五年でもらえる一カ月間のリフレッシュ休暇を使って 断食を体験してみよう、と思い立った。  断食の効能は体験者の先輩から聞いていたが、迷いもあった。  「食べることと飲むことが大好き人間。ソバだけの昼食にすると夕方、 立ちくらみを覚えるくらいなので、三日間の断食に耐えられるかどうか 心配でした。まあ、途中棄権してもいいや、というつもりで思い切って 参加したんです」  同センターでは随時、断食療法の参加者を受け入れているが、初めての参加 者には、はかの参加者と一緒に断食をする「グループ断食」を推奨している。 一人の場合と違って断食の辛さや楽しさを共感し合うことができ、 料金も個別の場合よりも割安な九万九千円(消費税別)になっている。  前川さんもグループ断食を選んで申し込むと、センターから「参加の二日 前くらいから少しずつ食事を減らして来所してください」という指導があり、 それに従って当日、少し空腹を覚えながら伊豆に向かった。  グループは十人。男性は前川さんともう一人だけで、女性のなかには ダイエット目的と思われる参加者も数人。面接のあと、ツボに電極をあてて 自律神経の機能状態を調べる良導絡検査をして、各種の物療機器による治療を 受け、最後の夕食をとる。  同センターには、断食をしない保養コースもあり、その食事は主食(玄米)と 副食が半々で、副食は魚介類1、豆や豆腐などの植物性タンパク質1、 野菜・海草顆3で、「1・1・3のバランス食」という考え方が貫かれている。